テレワーク(在宅勤務とは)
テレワークは、ICT(情報通信技術の)進展によって生まれた新しい働き方です。
パソコンやインターネットが進歩し、「いつでも、どこでも仕事ができる」時間や場所に制限されないワークスタイルが可能になったからかです。
欧米諸国では特に1990年代からテレワークが普及していました。注目すべきは、テクノロジーを活用する働き方が、ホワイトカラーの
労働生産性と付加価値を大幅に向上させた要因になったこと。
欧米諸国の中でも国際競争力の高い国々でのテレワーク導入率が高いことからも理解できるでしょう。
自営型 | 個人が独立して仕事をする |
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雇用型 | 雇用されている人が会社以外の場所で働く |
在宅勤務 | 自宅で仕事を行う(一般的に週1-2回程度) |
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モバイルワーク | 雇用されている人が会社以外の場所で働く |
施設利用 | サテライトオフィスなどの施設を利用し仕事を行う |
テレワーカーの仕事場は様々な場所が含まれますが、日本でも海外でもテレワークの主流は在宅勤務です。
近年、日本でもテレワークへの関心が高まりつつあり、テレワーク試行や本格導入の検討・実施が増加しています。日本のブロードバンド環境は世界的にも優れており、また、職場でのIT化も浸透し、
社員が全員同じ場所にいなくてもパソコンや通信技術を活用することにより、会社にいる時と同じレベルの仕事や情報共有ができる状況が
すでにあるため、テレワークが飛躍的に行いやすくなりました。
昨今のような変化の激しい時代にビジネスを成功させるには、無駄を省き、効果・効率を大幅に上げる働き方への移行が急務になってきています。市場から求められる対応スピードが常に速まっているなか、会社でしか仕事ができない状況では激化する戦争に耐えられません。情報通信技術がここまで発達した社会で、ITを活用しないで働くことは多大な不利益を企業にもたらすのです。
一方、労働者は若者を中心に多くの人々の労働観、価値観やライフスタイルが多様化しています。そして日本では少子高齢化と人口減少が顕著なだけでなく、共働き、単独、片親世帯率も増加。今までにない大きな労働者の変化等に効果的に対応できる柔軟な働き方の必要性が高まりました。
テレワークは、従来の「9時から5時まで会社で仕事をする」という画一的かつ硬直的な勤務形態に柔軟性を与えることにより、多様化する個人ニーズやライフスタイルへ応えることができます。そして、激変するビジネス環境と労働人口構造やオフィスワーカーの低い労働生産性等の課題への有効な解決策となり得るのです。
残念ながら日本ではまだまだ「仕事は会社でするもの」という意識が根強く、企業でのテレワーク導入はあまり進んでいません。その要因の大きなひとつがテレワークについての情報が浸透していないため、誤解や認識不足が非常に多いことです。まずは「テレワーク」、特に週1日程度の頻度で自宅で働く「在宅勤務」への正しい知識を深めることが、テレワーク導入に向けての第一歩となるでしょう。このサイトでは主に雇用型テレワークの「在宅勤務」について説明します。